雨漏り診断士が語る 雨漏りしやすい家

2024.07.31

雨漏り診断士という資格をご存じでしょうか?

NPO法人雨漏り診断士協会が主催している民間資格です。
日本全国で約1300名 → 愛知県で103名 → 工務店は10名程度しかいません。
「雨漏り診断士」が設立する以前は、建設業者やリフォーム業者などが雨漏りの対応をしていましたが、知識や経験がないと修理が難しいケースが増加していました。
それはなぜかというと、住宅の構造、カタチが複雑になったことや、ゲリラ豪雨などの雨量が多くなったこと、専門的な知識がないと対応できない事案が増えたからです。
「雨漏り」は建設業者ならだれでも対応している案件で、経験だけで対応している方の方が多いのが現実です。愛知県の雨漏りを100名で対応できるわけではないので。
今回は、雨漏り診断士の目線から「雨漏りしやすい家」とその対策をご紹介させていただきます!!

『どんな家が雨漏りしやすいの?』

さて、どんな家が雨漏りしやすいのでしょう!?
「どんな家が雨漏りをしやすい?」
知ってるのと知らないのとでは、生涯過ごすお住まいとの向き合い方が変わると思います。

【木造?鉄骨造?鉄筋コンクリート造?】
まずどの構造が特に雨漏りしやすいということはありません。どの構造をとっても大事なのは施工です。
施工の良し悪しで、木造でも鉄骨造でも鉄筋コンクリート造でも雨漏りはします!
構造と仕上げ材の相性で雨漏りの原因となる場合もあります。

【平屋?2階建て?】
どちらかというと、2階建て以上の建物の方が雨漏りしやすいです。
というのも、2階建て以上の建物の場合、屋根の形状にもよりますが、平屋建てと比べて外壁面に雨が当たり、劣化が進むからです。
外壁面の劣化が進めば、雨漏りはしやすくなります。

【切妻屋根?寄棟屋根?入母屋屋根?陸屋根?】
外壁面に雨が当たるかどうか、という観点で一番雨漏りしにくいのは「寄棟屋根」です。
また、屋根が多きいことも重要で。
どの屋根の種類だとしても、流行の「軒ゼロ」は雨漏りしやすい原因のひとつになります。

『どんな時に雨漏りするの?』

雨漏りは急に目に見えてくる場合もあります。

それは、台風の時です!

台風の時(強風の時)、雨の降り方が変わるからです。
普段の雨の場合(雨に風が含まない場合)、雨は真下に落ちます。
ただ、台風の時は、横向きに雨が降ります。
建物に不具合がある場合、横から雨が入ることで「雨漏り」します。
例えば、『瓦のすきま』、『板金屋根の施工手順』、『軒ゼロの場合の壁際』、『外壁材のジョイント部分』、『サッシ廻りの施工不良』、『電気設備の取付部分』
と、さまざまな原因が考えられます。

『雨漏りの対策は?』

雨漏り対策は、【建築段階】、【雨漏りが発生してから】
この2回しか考えることはないと思います。

【建築段階】
この段階で雨漏りしない家を考えられたらベストですが、まず理想の家を計画したいと思います。
その理想を叶えようとすると、必ずしも、「軒の深い寄棟屋根の家」ということにはならないでしょう。
なので、なるべくリスクの少ない外観、リスクの少ない施工方法を採用することが重要で
その方法を提案できる、考えて施工できる建築会社を探すのも重要です。

【雨漏りが発生してから】
この段階で対策を講じる場合、まず建築会社・外装施工会社に連絡してください。
ただ、重要なのは、雨漏り診断は『経験と勘』では信ぴょう性が低いです。
必ず、施工方法の説明が信用できるところで修理をしてください!
私たち雨漏り診断士は、晴れの日に2名以上で水掛け試験を1時間以上かけて行います。
(ちなみに、協会推奨はもっと時間と日数をかけて調査・報告書を作成します。)

雨漏り修理は、間違った施工方法で処理すると直りません。
以前、
建築当初から20年雨漏りに悩まされているといったお客様もいらっしゃいましたし、
前年に修理したけど直ってないと言われたお客様もいらっしゃいました。
もちろん弊社が施工をさせていただいてからは、改善しています。

また、雨漏り修理は「イタチごっこ」になることもざらにあります。
それは、修理をすることで新しい「水の道」ができてしまうから
だからこそ、優良な業者さんを探すのは、建築会社でも難しいと思います。

『まとめ』

雨漏りをしにくい建物は、これだ!というものはあります。
ただ、多種多様な建築様式、生活様式にあわせて、少しでも雨漏りしにくい住宅を作ることは可能です。
それは、建築会社・施工会社によるところが大きいです。
なので、何が重要か、
「いつまでも健康的にすごせる家」は、雨漏りがしないことは重要項目の一つといえます。

そして、もし万が一雨漏りしてしまったら
被害が大きくなる前にまず建築会社・修理業者に連絡をして原因追及を行ってください!
もし弊社N-Stylesを選んでいただけるなら、雨漏り診断士の免許を持った現場担当と協力業者さんで
伺わせていただき、真摯に対応させていただきます。
イタチごっこになってしまうかもしれませんが、最短で直すことができる自信があります!!

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