注文住宅を建てるなら知っておきたい!地鎮祭から引き渡しまでの工程を徹底解説

2024.09.30

今回は《建築編》の『地鎮祭』から『引渡し』まで一挙にご紹介をさせていただきます。

神様に願いを込めて!地鎮祭で工事の安全祈願
工事現場において一番最初に行われるのが『地鎮祭』です。地鎮祭の前に工事を開始することはほぼありませんので、ここでしっかりと知識をつけておいてください。
地域や神主さん、宗教によって変わるので1例だと思ってください。わからないことがあれば、ぜんぜん聞いても大丈夫だと思います。

『地鎮祭を行う意味』
地鎮祭の目的は、地域の神様(氏神(うじがみ)さま)に土地利用の許可を求め、その土地の平安無事を願うものです。
工事の安全と無事を願い、その土地に住むお施主様の健康と繁栄を願います。
住宅建築をするうえで最も重要な事柄の一つですので、日柄も気にして執り行われます。
マイホーム建築をいい思い出にするためにぜひ、地鎮祭を行ってください。

『地鎮祭の流れ』
①修祓の儀 ②降神の儀 ③献饌 ④祝詞奏上 ⑤清祓い ⑥地鎮の儀 ⑦玉串奉奠 ⑧撤饌 ⑨昇神の儀 ⑩閉式の辞 ⑪神酒拝戴
の順番で執り行われますが、神主さんが進行してくれるので覚える必要はありません。
お施主様の出番はこの中で、④清祓いと⑤地鎮の儀、⑦玉串奉奠です!
④清祓いは、建築する土地の四方を神主様について回り、お酒と塩をまく儀式になります。
⑤地鎮の儀は、鎌と鋤と鍬を用いて、盛砂に植えられた草を刈り盛砂を堀り、崩す儀式になります。簡易的な地鎮祭の場合、この⑤は省略されます。
⑦玉串奉奠は、神職から玉串を受け取り、作法に従って神前にお供えすることをいい、神職の方が手順は教えてくれます。

『地鎮祭の費用相場』
①神職の方に渡す「初穂料」として2万円~3万円になります。
②祭壇に用意される食材は、神職の方が用意されることが多いと思いますが、お施主様が用意される場合は1万~2万円程度みておくといいでしょう。
神職の方に用意していただく場合は、この金額を上乗せするかどうか建築会社に問い合わせてください。
③テントや椅子、四方竹やしめ縄は、工務店や神主によってどこまでやるか変わってきます。テントや椅子は建築会社が用意しているのが一般的です。

1日のうちに家が建つ!?上棟の迫力と感動
今まで平面だったものが上棟(建方、建前)の1日で立体的になります。迫力があってすごく大きく見え、わくわくもしてくると思います。
また、お施主様も建築会社もすごく忙しい1日になると思いますので準備をしっかりしてください!!

『上棟とは』
上棟とは、おもに木造住宅の建築において、柱や梁の構造体が完成した後に屋根組を行いますが、その屋根構造の一番上の横架材「棟木」と呼ばれる木材を取付けることです。
ほかにも建方(たてかた)や建前(たてまえ)という言い方がありますがすべて同じ1日のことをさす言葉です。

『上棟式について』
上棟式とは、上棟の作業が完了した際に行う儀式です。
上棟式を行う理由は、1つ目は、上棟日まで工事が無事に進んだことへの感謝と完成までの無事を祈るためです。
2つ目は、お施主様が大工さんとのコミュニケーションをとり、親睦を深める機会とするためです。工事関係者と親睦を深めれれば家づくりの要望や意見も相談しやすくなります。
ただ、今のご時世では上棟日にお施主様と大工さんとのお食事会はないのでなかなか「この機会に!」とは難しいかもしれませんので、上棟式を行う1番の理由は1つ目の理由が大きいかと思います。
ちなみに、神主さんは呼ばずにお施主様と建築会社だけで執り行います。一般的には建築会社が準備、進行をします。

『上棟の注意点』
雨の場合、延期になることがあります。ただ、天候が回復方向だとか、多少の雨だと決行される場合があります。上棟日は縁起のいい日に設定されますので、中止になる場合でも柱を1本だけ建てて、後日に持ち越す(上棟作業を続けている)という判断をすることもあります。

住宅ではない木造建築(店舗や事務所)の場合、鉄骨造の場合は上棟式を行わないこともあります。
お施主様の要望によっては上棟式を行うこともできますので、相談してみてください。

また、上棟日を迎えるにあたって準備するものが数多くあります。
1つ目に、当日作業をしてもらう職人さんに昼食や休憩の時のジュースやお菓子です。
上棟当日の作業は通常の作業量と比べてかなり多く、また、この日だけ応援で来られる大工さんがほとんどなので自分たちだけで好きなように、というよりは用意してあげた方がいいと思います。買ってきたお弁当や出前だけではなく、自家製のものでも喜ばれると思います!
2つ目に、地域によって異なると思いますが、近隣住民に対して餅やお菓子をまく「餅まき」を行う地域もありますので、確認しておいてください。
3つ目に、手土産です。宴会をせずに解散する場合がほとんどだと思います。職人さんに持ち帰って食べてもらうお弁当やお菓子、お酒などを配りましょう。また、手土産の中に紅白餅や赤飯などを入れることもあり、建築会社と相談すると良いかと思います。
4つ目に、ご祝儀です。渡すか渡さないか、渡す場合の金額の相場など建築会社によって考え方が変わると思いますので相談してみてください。
1例として、【本屋】親方:1万円~3万円、子方:5千円~1万円、【横屋】親方:5千円~1万円、子方:3千円~5千円

家の顔はここで決まる!外装工事で理想の外観を
外観は家の顔です。あなたはどこまでこだわりますか?私は雨樋の形状までこだわります!
メーカーによっては本物そっくりの外観パースを製作してくれます。発注する前に、パースの作成を依頼してイメージ通りのマイホームを計画しましょう!

『外装工事の工程(外装工事、屋根工事、サッシ工事)』
外装工事の工程は、約40坪の住宅で長くて2ヶ月程度です。
一番最初に仕上がるのは屋根工事です。屋根は屋根勾配によってはまったく見えませんが、上棟から1週間ほどで仕上がってきます。
次に仕上がるのはサッシ工事です。上棟から1週間~2週間の間(木造軸組構造の場合)に取付けられます。サッシの色や形状は外観のイメージに影響があります。
最後に仕上がるのは外装工事です。外装の種類によって日数が大きく変わります。

『外装材の種類と選び方(サイディング、木材、金属)』
外装材には、窯業系サイディング、金属サイディング、板張り、ガルバニウム鋼板貼りなどあります。
窯業系サイディングは厚みによって施工方法が変わり、14㎜サイディングの場合「釘打ち」施工になります。よって、仕上の表面に釘の跡が出てきます。16㎜以上のサイディングの場合「引掛け」施工になります。この施工方法の場合ですと、金物が使えないサッシ下、軒下以外は仕上げ表面に釘の跡がなくすっきりした仕上げになります。
金属サイディングの場合は、材料のジョイント部分に釘、ビス留めになるので仕上げ表面に釘の後はありません。
木材仕上げの場合、建築場所によって使用できないか、使用するために下地にお金がかかることがあります。また、定期的にメンテナンスを入れないと意地ができません。
ガルバニウム鋼板の場合、基本的には釘打ち施工になります。仕上げ表面に釘の跡がでてきます。最近の鋼板は塗装がよく、対応年数が長いのでメンテナンスはほぼいらなくなります。

『外装工事のポイント』
外装材を何種類か使い、金額を抑えたい、見た目よく仕上げたい場合は「面」で変えることをお勧めします。
特に金額を抑えたい場合、色は変えずに面で商品を変えることで叶えることができます。色が一緒なのでイメージも変わりません。
また、いろんな外装材を使いたい!という場合、組み合わせはある程度なんでも合います。(たとえば、窯業系サイディング+木材、窯業系サイディング+金属、木材+金属です。)ただ、組み合わせる場合、色は、3色程度に抑えないとまとまりのない住宅になってしまうのでご注意ください。

自分だけの空間を作ろう!内装工事で理想の住まいを
長年住む住まいです。人に見せる外観と違い、お施主様が心地よい生活を送るためにこだわってください!

『内装工事の工程(クロス貼り、フローリング、キッチン、浴室、電気工事など)』
①クロス貼りの工程は、建築工事の後半です。しかも壁紙の発注は、職人さんが作業をする直前です。発注してから1日で材料が来ます。なので考えるのも下地ができてきてイメージが掴めるようになってからでも大丈夫です!
②フローリング貼りの工程は建築会社によって異なります。一般的には40坪程度の住宅で、上棟の3週間後くらいだと思います。発注は建方前後で行うと思うので、商品を決めるのは基礎着工までに決めてほしいですね。
③キッチンの工程は、クロスを貼る前後に設定されると思います。ただ、配管工事は基礎の段階で行うので着工前までに決めて、基礎完成までに施工図面が建築会社の手元にあるのがベストです。なので、実際に住宅に据え付けられるのは建築工事終盤だとしても、決めなくてはいけないのは工事着工前だということを覚えておいてください。段取りは据付の1ヶ月くらい前なのでそれまでは色の変更はできると思います。
④浴室の工程は、一般的に上棟から1週間~3週間の間に据え付けられると思います。キッチンの同様に基礎の段階で配管工事があるので、着工前に決めてください。キッチンと違い据付が建築工事中旬なので、色の変更はできないと思っていてください。工事の段取りは上棟前後に行うと思います。
⑤電気工事の工程は、上棟から1週間後くらいから配線工事に入ります。まずはその段階で工事現場でスイッチの位置や照明の位置を確認すると良いでしょう。
クロス貼り直前に下地材に照明器具とスイッチコンセントの穴をあけるので、それまでに照明の種類が決まってるのが絶対です!

『内装材の種類と選び方(クロス、フローリング、キッチン、浴室など)』
①クロスの選び方として、クロスにはグレードがあります!
一般的に住宅で選ばれるクロスは、柄がシンプルなもので機能があまりついていないものを使います。
洗面やトイレには少しグレードの良いものを使い、「消臭」機能をつけます。
リビングや洋室のアクセントとして柄のあるクロスを使うこともあります。
健康住宅など抗アレルギーの性能を持たせるときはさらにグレードの高いクロスを使うこともあります。
部屋や用途によって欲しい機能を考えないと、なかなか決め切らないのがクロスです!ひとつずつ決めて、最後にバランスを取りましょう。
②フローリングの選び方として、まず大きく分けて無垢材のみを使用したフローリングと、下地にベニヤや圧縮材をしようしたカラーフロアとあります。
フローリングは、表面の仕上に自然塗料を使うこともあります。木の温かみや柔らかさを感じることができますが、シミが残りやすかったり、木の表面がめくれてくることもあります。
カラーフロアは、商品・グレードによって機能が変わってきます。中には「傷がつきにくい」や「すべりにくい」というペットに適した機能をつけた床材もあります。
③キッチン、浴室の選び方として、メーカーによって得意不得意があるので、まずはショールーム巡りをして選ぶのがいいと思います。時間と労力はかかりますが、最低2箇所は行った方がいいと思います。ただ、着工前に決めようと思うと建築会社と契約してからすぐに段取りはしていかないといけないくらいですので覚えておいてください。

『内装工事のポイント』
内装はなによりお施主様ご自身が好きなものを選んでください。誰に見せるものでもないので、クロスなんかは直前まで悩んだ方がいいと思います。ただ、いろいろなクロスを使うとその分材料ロスが増えるので、たとえば、「天井材はほとんど同じものを使う」みたいな工夫をされると良いと思います。使うクロスの種類が少ないと材料ロスが少ないので、値引きしてくれるかもしれません!
あとは、床材にしても、建具でも、キッチンでも、浴室でもちょっとしたこだわりをやめれば金額を抑えることはできます。
毎日目にするものこそシンプルなものの方が飽きが来ないのでこだわりをやめてみるのも一つの手です!

理想の住まいを!厳重な検査で品質をチェック
見えなくなるところこそ重要です!

『検査の種類(確認検査、中間検査、完了検査)』
公的機関の検査は3回です。
着工前に書類上で行われる「確認検査」。この検査済証がないと工事は着工できません。建築基準法に準じているかどうかを判断されます。もちろん不適合だと検査済証は降りてきません。
次に、上棟後・構造体が完成したタイミングで工事現場で行われる「中間検査」。ここでは図面通りの間取りで、構造用金物が正しく配置されているかの確認をされ、検査済証がないと次には進めません。
最後に設備まですべて設置済みのあとに工事現場で行われる「完了検査」。ここでは図面通りの位置に設備が配置されているかを特に検査されます。この検査済証がないと、工事が完了したことにならないため不動産登記もできません。
この3回の検査は、だれでもできる検査ではなく、指定された検査機関でしかできないため、不正もできません。ただし、法律で決められた最低基準を守っていれば合格できる検査です。

『瑕疵担保保険の検査』
瑕疵担保保険を受けるためにはそれぞれの保証会社の検査を受ける必要があります。この検査は建築基準法より細かいところまで検査されます。たとえば、使用した商品の施工要領通りの釘ピッチかどうかという見られ方をします。ただ、一般的には、基礎工事の鉄筋配筋の検査と中間検査の時と同じタイミングで構造を見られます。

『第三者機関の検査』
さらに詳しく検査してほしい場合、費用はかなりかかりますが、第三者機関の10回検査というのがあります。これは着工から竣工まで現場監督さながらに細かく検査されます。工事の内容だけでなく、清掃環境までみられる会社が多いです。物件数が多い建築会社や担当ごとのバラツキをなくすために採用される会社が多いと思います。

『社内検査、施主検査』
建築会社がどこまで社内検査をしているか確認しましょう!会社によっても、担当によってもバラツキがあると思いますが、そのバラツキをどれだけなくす努力をしているかがその建築会社に信頼を置けるかのカギになると思います。
また、施主検査と言って、もちろんお施主様も工事中に出入りして工事内容を見てもいいんです。中身が見えなくなる前に何を見たらいいのか建築会社に教えてもらえると良いですね。気を使うことなく職人さんや工事担当者にモノが言える関係性を作れていたら最高です!

いよいよ新生活のスタート!鍵を受け取って新しい家に!
ついに夢のマイホームが完成しました!新生活を迎える準備はできていますか?

『引渡し前の準備(最終確認、清掃)』
①引っ越し前に家具の配置や大きさは決まっていますか?もう購入はされていますか?家具は購入してすぐに配達されるわけではありません。はやめに行動しましょう!
②引渡し前にもう一度「施主検査」をしましょう!引き渡しの前と後では、補修作業の無償か有償かが変わってきます。
③旧居の家具の整理や簡易的な清掃などもできるうちに少しずつ進めておきましょう

『引渡し当日(鍵の受け渡し、取扱い説明、保証書の説明)』
①引渡し当日は、工事用キーからお施主さまの前で本キーへの切り替え作業と説明がされます。この作業後は工事用キーの使用ができなくなるのを教えてくれるはずです。
②取扱い説明は、キッチンや、風呂、トイレの使用方法やお手入れの方法を説明してくれます。最近ではいつでも確認ができるように二次元コードが記載されている説明書や設備があります。
③保証書の説明は、設備機器の保証書の記入や返信ハガキの記入、送付の説明がされます。ハガキの送付で保証期間が延長される設備もありますので、忘れる前に書いて出しましょう!

『引渡し後の注意点』
引渡し後は、各種手続きややることがたくさんあると思いますが、それは《住みはじめ編》で。
《建築編》としてまず、新居でやることは汚れやすい部分の養生をしてください。SNSなどで投稿されているのを参考にしてやってみてください。今後の清掃がかなり楽になると思います。
あとは、晴れた日に窓を開けて換気をしてください。私たち建築会社は慣れてしまってわかりにくいですが、どうしても壁紙の接着剤のにおいが残ってしまっていると思います。もちろん健康に害はないですが、気になるようなら実践してみてください。
一番大事なことです!
なにか不具合があったらまず建築会社に連絡してください!!
基本的な保証期間は1年ですが、建築会社に言いづらくて1年を過ぎてしまったら有償になります。
ちょっとした不具合を放っておくと、大きな不具合になってしまうかもしれません。そうなると無償の範囲を超えてしまうかもしれません。
なので、まずは建築会社に相談してみてください。


最後に私たちエヌスタイルズ㈱は、工事現場のことをよく知っている現場担当が工事を管理いたします。
どんなことでもすぐに対応することができますし、施工のクオリティには協力会社共々自信があります!
一度工事現場を見られたら私たちのこだわりが随所にみられると思いますので、もし気になった方がおられましたら、お気軽にご連絡ください。

一生に一度しかない夢のマイホーム建築を楽しみましょう!!
いい思い出になるように私たちも一所懸命に携わらせていただきます。

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